ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。
方言の解説本ってだいたい「方言を大切にしよう」な感じですけど。
「一日も早く方言を駆逐せよ」って珍しい鹿児島弁解説本のお話をしますね。
発行は90年前の本

本の名前は「鹿児島語法」。
今から100年前に書かれた本の復刻版で、
修正されて90年前に発行されました。
1ページの1行目からはじまる物騒な宣言

1ページ目の最初で物騒な宣言です。
吾々は一日も早く方言を駆逐し、国語の統一をはからねばならぬ。
時代的な背景もあったかと思います。
鹿児島でも「鹿児島弁を喋らないようにしよう」って運動がありました。
現在では理解できないですけど、方言は無い方が良いって時代もあったんです。
と言いながら、解説はします
「方言は駆逐せよ」って言いながら、しっかり解説はしています。
理由は
どのような方言虫語でも、言語の科学的研究の対象としては極めて貴重なものである。
90年前のツンデレですねー。時代先取りですねー。

内容はよくある「鹿児島弁辞典」みたいなのではなくて、
きちんとした文法の解説が載ってます。
この本を読んで私も鹿児島弁の勉強をする予定です。
なお修正前の100年前の本なら国立国会図書館デジテルコレクションで見ることができます。
「方言は駆逐せよ」は載ってないですけど、気になる方は読んでみてはどうでしょうか。