鹿児島

鹿児島弁レッスン #02 名詞は「短くor変身」

ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。

鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。

今日は「名詞」のお話です。

鹿児島弁の名詞の特徴は2つ

  1. 短くなる(促音・撥音・省略など)
  2. 意味が変身する

「意味が変身する」ってのが面白くて好きなので、ちょっとだけ詳しくお話しますね。

「短くなる」は基本だけどややこしい

昨日お話したとおり「短くなる」は鹿児島弁の特徴

たとえば

  • 砂糖(さとう) は 砂糖(さと
  • たくさん(many) は たっさん
  • 鯛(たい) は 鯛(

ってことです。

この短くするのも色々パターンがあります。
でもちょっとややこしくて面白くないのでパス。

「意味が変身する」っておもしろい

もう1つの特徴。
「意味が変身する」ってのがおもしろいです。

例えばどういうことかというと。

  • こしょ(胡椒) の意味は 唐辛子
  • ちご(乳児)  の意味は 少年

こしょ」は元々「胡椒」の意味だったのに、
なぜか「唐辛子」って意味に変身しちゃったんですよね。

こんな感じで変身しちゃいます。

謎だったり風流だったりかわいかったり。
変身パターンは全部で4つあるので、1つずつお話しますね。

変身パターン
  1. 意味の変身
  2. 組み合わせて変身
  3. 特定ジャンルの言葉から変身
  4. よくわからないけど変身してる

意味の変身

例えばどういうことかというと。

  • こしょ(胡椒) の意味は 唐辛子
  • どろ(泥)   の意味は 
  • やまいもほい(山芋掘り) の意味は 酔狂者

土は「つち」って読めばいいのに、
なぜか「どろ(泥)」って読んじゃうんですよね。なんで?

組み合わせて変身

2つ目のパターンは組み合わせ。こちらも例を出すと。

  • 雪 + 雨 = ゆっきゃめ の意味は 雹(ひょう)
  • 霜 + 金 = しもがね  の意味は 氷(こおり)
  • 洗い+仕舞い+所=あれしめどこい の意味は 台所(だいどころ)

雪って意味。雨って意味。
これを組み合わせると雹って意味に変身しちゃうんですねー。なんか風流

組み合わせて変身パターンでした。

特定ジャンルの言葉から変身

ちょっとトリッキーなパターン。
特定ジャンルってのは古語、外国語、音を表現するフレーズ

たとえ出したほうがわかりやすいです。

  • ちご(古語:乳児) の意味は 少年
  • どんたく(オランダ語:日曜日) の意味は 休日
  • ぶく(ぶくぶく音) の意味は 

泡はぶくぶくしてるからぶく」は「って感じなんでしょうね。

ちなみに「ばちばちげ(ばちばち毛)」は「まつ毛」って意味です。
目をばちばちするから?かわいい。

よくわからないけど変身してる

最後に。なんでかわからない変身をしてるパターンです。

  • あまん(???) の意味は 
  • だんちゅ(???)の意味は 金魚
  • げけ(???)  の意味は 風邪

どうしてこうなったの?ってパターンです。

「あまん」ってドコから来たの?
なんで「酢」は「す」じゃないの?

全然わかってませんけど「あまん=酢」なんです。

ホント謎なんですけどソコがおもしろいです。

まとめます

というわけで

「鹿児島弁の名詞の特徴って何?」

って聞かれたら

「短くなる」
「意味が変身する」

って答えとけばOKです。
そして「変身パターンも面白い」ってお話でしたん。