ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。
鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。
今日は「名詞」のお話です。
鹿児島弁の名詞の特徴は2つ。
- 短くなる(促音・撥音・省略など)
- 意味が変身する
「意味が変身する」ってのが面白くて好きなので、ちょっとだけ詳しくお話しますね。
「短くなる」は基本だけどややこしい
昨日お話したとおり「短くなる」は鹿児島弁の特徴。
たとえば
- 砂糖(さとう) は 砂糖(さと)
- たくさん(many) は たっさん
- 鯛(たい) は 鯛(て)
ってことです。
この短くするのも色々パターンがあります。
でもちょっとややこしくて面白くないのでパス。
「意味が変身する」っておもしろい
もう1つの特徴。
「意味が変身する」ってのがおもしろいです。
例えばどういうことかというと。
- こしょ(胡椒) の意味は 唐辛子
- ちご(乳児) の意味は 少年
「こしょ」は元々「胡椒」の意味だったのに、
なぜか「唐辛子」って意味に変身しちゃったんですよね。
こんな感じで変身しちゃいます。
謎だったり風流だったりかわいかったり。
変身パターンは全部で4つあるので、1つずつお話しますね。
- 意味の変身
- 組み合わせて変身
- 特定ジャンルの言葉から変身
- よくわからないけど変身してる
意味の変身
例えばどういうことかというと。
- こしょ(胡椒) の意味は 唐辛子
- どろ(泥) の意味は 土
- やまいもほい(山芋掘り) の意味は 酔狂者
土は「つち」って読めばいいのに、
なぜか「どろ(泥)」って読んじゃうんですよね。なんで?
組み合わせて変身
2つ目のパターンは組み合わせ。こちらも例を出すと。
- 雪 + 雨 = ゆっきゃめ の意味は 雹(ひょう)
- 霜 + 金 = しもがね の意味は 氷(こおり)
- 洗い+仕舞い+所=あれしめどこい の意味は 台所(だいどころ)
雪って意味。雨って意味。
これを組み合わせると雹って意味に変身しちゃうんですねー。なんか風流。
組み合わせて変身パターンでした。
特定ジャンルの言葉から変身
ちょっとトリッキーなパターン。
特定ジャンルってのは古語、外国語、音を表現するフレーズ。
たとえ出したほうがわかりやすいです。
- ちご(古語:乳児) の意味は 少年
- どんたく(オランダ語:日曜日) の意味は 休日
- ぶく(ぶくぶく音) の意味は 泡
泡はぶくぶくしてるから「ぶく」は「泡」って感じなんでしょうね。
ちなみに「ばちばちげ(ばちばち毛)」は「まつ毛」って意味です。
目をばちばちするから?かわいい。
よくわからないけど変身してる
最後に。なんでかわからない変身をしてるパターンです。
- あまん(???) の意味は 酢
- だんちゅ(???)の意味は 金魚
- げけ(???) の意味は 風邪
どうしてこうなったの?ってパターンです。
「あまん」ってドコから来たの?
なんで「酢」は「す」じゃないの?
全然わかってませんけど「あまん=酢」なんです。
ホント謎なんですけどソコがおもしろいです。
まとめます
というわけで
「鹿児島弁の名詞の特徴って何?」
って聞かれたら
「短くなる」
「意味が変身する」
って答えとけばOKです。
そして「変身パターンも面白い」ってお話でしたん。