鹿児島

鹿児島弁レッスン #03 こそあど言葉は「タイプとパターン」で

ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。

鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。

今日は「こそあど言葉」のお話です。

「これ」「それ」「あれ」「どれ」系の言葉のことですね。
今回は表が多いので表はほとんど見なくても大丈夫ですよ。

基本短くなります

やっぱり短くなるんですよね。さすが鹿児島弁。

普通語 これ それ あれ どれ
鹿児島弁 こい そい あい どい

これ(KORE) から 省略(R)と変身して こい(KOI) になる。

たとえば普通語で「これです」は鹿児島弁だと「こいじゃ」になる感じ。

これに特定の助詞(は、を)がくっつくとさらに短くなります。

普通語 これは それは あれは どれは
鹿児島弁 こや そや あや どこ
普通語 これを それを あれを どれを
鹿児島弁 こよ そよ あよ どよ

たとえば普通語で「これを飲みなさい」は鹿児島弁だと「こよ飲め」になる感じ。

助詞がくっつくと短くなるパターン。鹿児島弁に多いので、別の機会にお話しますね。

こそあどタイプごとの変化

こそあど言葉にもいくつかタイプがあって。
たとえば「」だと「ここ」「こっち」「これくらい」「このように」とか。

タイプごとに変化パターンが違うので少し説明しますね。
あんまり興味の無い方は「まとめます」まで読み飛ばしちゃってください。

タイプ:場所(ここ系)

普通語といっしょです。

普通語 ここ そこ あそこ どこ
鹿児島弁 ここ そこ あそこ どこ

でも助詞(は、に)がつくとやっぱり短くなります。

普通語 ここは そこは あそこは どこは
鹿児島弁 こか そか あすか どか
普通語 ここに そこに あそこに どこに
鹿児島弁 こけ そけ あすけ どけ

鹿児島弁で「こけけ」って聞いたことありますか?

普通語で「ここに来なさい」が鹿児島弁だと「こけ来(け)」ってなっちゃいます。

タイプ:方向(こっち系)

これも普通語といっしょです。

普通語 こっち そっち あっち どっち
鹿児島弁 こっち、こっちゃ そっち、そっちゃ あっち、あっちゃ どっち、どっちゃ

「こっち」または「こっちゃ」って言います。
「こっちゃ」は普通語の「こちら」が短くなったパターンですね。

助詞(は、を)がくっつくと短くなるのもいっしょ。でもチョット注意です。

普通語 こっちは そっちは あっちは どっちは
鹿児島弁 こっちゃ そっちゃ あっちゃ どっちゃ
普通語 こっちを そっちを あっちを どっちを
鹿児島弁 こっちょ そっちょ あっちょ どっちょ

「こっちゃ」が重複しちゃいます。

普通語「こっち」も普通語「こっちは」も鹿児島弁「こっちゃ」です。

ややこしいですけどチョット気をつけたら大丈夫ですよ。

たとえば普通語で「こっちが北」は鹿児島弁だと「こっちゃが北」。
普通語で「こっちは南」は鹿児島弁だと「こっちゃ南」。

タイプ:数量(これくらい系)

これは変身パターンがいくつか

普通語 これくらい それくらい あれくらい どれくらい
鹿児島弁 こひこ そひこ あひこ どひこ

「こひこ」の他に「こしこ」とか「こいしこ」って言ったりもします。
でも私は「こいしこ」って使ったことないですね。

助詞(は、に)で変身します。

普通語 これくらいは それくらいは あれくらいは どれくらいは
鹿児島弁 こひか そひか あひか どひか
普通語 これくらいに それくらいに あれくらいに どれくらいに
鹿児島弁 こひけ そひけ あひけ どひけ

さっきの「タイプ:場所(ここ系)」と同じ変身パターンですね。

タイプ:状態(このように系)

さいごです。

普通語 このように そのように あのように どのように
鹿児島弁 こげん そげん あげん どげん、いけん

「どげん」も「いけん」も私どっちも使いますね。

これは助詞とくっついて変身しません。
別の変身パターンはありますけど省略します。

まとめます

というわけで

「鹿児島弁のこそあど言葉はどんな感じ?」

って聞かれたら

「ほとんど短くなる」

って答えとけばOKです。
そして「変身パターンは慣れましょう」ってお話でしたん。