鹿児島

鹿児島弁レッスン #04 代名詞は「身分(敬意)で違う」

ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。

鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。

今日は「わたし」とか「あなた」とかをあらわす「代名詞」のお話です。

今回の鹿児島弁は今までと違うチェックポイントがあります。それは

◆ 身分によって言葉が違う(3タイプ)

◆ 対象ごとに言葉が違う (4タイプ)

くわしくお話しますね。

身分ごとに3タイプ

鹿児島弁では代名詞は身分で区別されてます。

身分って敬意・敬語みたいなもの。

身分は上級、中級、下級の3タイプあります。
おおざっぱにまとめるとこんな感じ。

  • 上級・・・敬う気持ちが強い・フォーマル
  • 中級・・・普通にていねい・フレンドリー
  • 下級・・・乱暴な感じ・ルードゥ

基本的に「下級タイプ」は使いません。相手に失礼な感じです。

使わないんですけど、今回は3タイプごとの表現を紹介しますね。

対象ごとに4種類

鹿児島弁の代名詞は対象ごとに区別されてます。これは普通語と同じ

対象は「わたし」「あなた」「かれ」「だれ」の4種類

「わたし系」とかって言いにくいので、こんな感じにまとめて説明していきますね。

  • 一人称・・・わたし系(英語で I、WE)
  • 二人称・・・あなた系(英語で YOU)
  • 三人称・・・かれ系 (英語で HE、SHE、THEY)
  • 不定 ・・・だれ系 (英語で WHO)

対象が1人のとき

わたし、あなた、彼、彼女みたいに対象が1人のときは下の表みたいになります。

一人称( I ) 二人称(YOU) 三人称(HE) 不定(WHO)
上級 わたくし おまいさぁ あんすさぁ だいさぁ
中級 わたし おまはん あんし だい
あたい おはん
下級 おい わい あい どい
わし うん

◆相手に敬意をしめすとき。
たとえば自分の旦那さんや奥さんのことを言うときは。
普通語だと「あなた」。鹿児島弁だと「おまいさぁ」。

◆ふつうに丁寧にしゃべるとき。
たとえば自分の友だちのことを言うときは。
普通語だと「」。鹿児島弁だと「あんし」。

◆下級タイプは基本的に一人称しか使わないですね。
普通語だと「わたし」。鹿児島弁だと「おい」。
相手のことを「わい」って言うとケンカになるかもしれません。

対象が2人以上のとき

わたし達、あなた達、彼達、彼女達みたいに対象が2人以上のとき。

英語の I が We になるように。鹿児島弁も変身します。

「達」みたいに「ども」「どん」「がた」「たち」「なんど」とかくっつくんです。
下の表みたいな感じですね。

一人称( WE ) 二人称(YOU) 三人称(THEY) 不定(WHO)
上級 わたくしども おまいさぁたち あんすさぁたち だいさぁたち
中級 わたしなんど おまはんたち あんしたち だいたち
あたいなんど おはんたち
下級 おいなんど わいどん あいどん どいどん
わしなんど うんどん

ちょっとしたルールがあります

「ども」「どん」「がた」「たち」「なんど」とかくっつきます。
でもちょっとした「くっつくルール」があるんですよね。

  • 「ども」 ・・・「上級 x 一人称」だけくっつく
  • 「どん」 ・・・「下級 全種類」と「中級 x 一人称」にくっつく
  • 「たち」 ・・・「中級 x 一人称」にはくっつかない
  • 「なんど」・・・「中級 x 一人称」と「下級 x 一人称」にくっつく

このルール、正直わたしは覚えてません。
さっきの表にあった表現を覚えとけばOKです。

まとめます

というわけで

「鹿児島弁の代名詞の特徴って何?」

って聞かれたら

「身分(敬意)で違う」

って答えとけばOKです。ってお話でしたん。