鹿児島

鹿児島弁レッスン #08 助詞は「共通語と同じ」

ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。

鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。

今日は「〜を」とか「〜けれど」とかの「助詞」のお話です。

鹿児島弁の助詞も共通語と一緒なので、今日は鹿児島弁を例に助詞のお話をします。

助詞の以下4パターンを解説。頭にキープしていってくださいね。

  1. 格助詞
  2. 接続助詞
  3. 副助詞
  4. 終助詞

名詞の後ろにくっつく「格助詞」

たとえば「花が咲いてる」って言葉の「花が」って部分。

「花」は名詞ですね。うしろの「が」が助詞になります。

そのうしろの「咲いてる」って言葉。
何が「咲いてる」かって言うと2つ前の「花」ですよね。

「咲いてる」って言葉は「花」を説明するため言葉ですよー

という「関係がある事」を伝えるのが格助詞です。

名詞や代名詞の後ろにくっつきます。

鹿児島弁ではこう言います

共通語  咲いてる
鹿児島弁 はな せちょる

シンプルな鹿児島弁ですね。

「はなん せちょる」の「ん」が格助詞です。

「ん」以外にもこんな鹿児島弁格助詞がありますよ。

格助詞 文章例
ごちが ごあはんな(ごちそうが無いですね)
きっはね(菊の花)
ほん もっきたか(本を持ってきましたか?)
せごどん と つごどん(西郷さんと東郷さん)

などなど。

文節と文節をつなげる「接続助詞」

たとえば「とっても寒いから、暖房を入れて」って言葉の「から」って部分。

「とっても寒い」って事と「暖房を入れて」って事はひとつなぎの文章です。

「暖房を入れて」ほしいんです。Because「とっても寒い」から。

「暖房を入れて」と「とっても寒い」はワンセットですよー

「ひとつなぎですよ」って伝えるのが接続助詞です。

動詞や助動詞の後ろにくっつきます。

鹿児島弁ではこう言います

共通語 とっても寒いから、暖房を入れて
鹿児島弁 わっぜさみ、ひをもっけ

今日みたいですねー。クリスマス寒いです。

「わっぜさみで」の「で」が接続助詞です。

「で」以外にもこんな鹿児島弁接続助詞がありますよ。

接続助詞 文章例
あみがふれ、すずしくなっじゃろ(雨が降れば涼しくなるでしょう)
どん いまいたどん、ずすじゃった(今言ったけど留守でした)
どんか てんきゃよかどんか、いちめ(天気は良いけど行かない)
なら こっかなら、やまがみゆ(ここなら山が見える)

などなど。

意味を持つ「副助詞」

たとえば「私だけです」って言葉の「だけ」って部分。

だけ」の役割は「私」と「です」って関係があるんですよーって伝えるほかに
限定って意味を持つんですよね。

「私です」じゃなくて「私だけです」って限定感を強調してます。

意味を持ってつなげるのが副助詞です。

いろんな後ろにくっつきます。

鹿児島弁ではこう言います

共通語 だけです
鹿児島弁 おいばっかいじゃ

「おいばっかいじゃ」の「ばっかい」が副助詞です。

「ばっかい」以外にもこんな鹿児島弁副助詞がありますよ。

副助詞 文章例
はかっちゃ こしかはかっちゃなか(これだけしかない)
でん おいでん、かっがなる(私でも書けます)
ぎいで もうこいぎいで、やめる(もうこれっきりで止める)
やら かんやらすんやらふでやらもろた(紙や墨や筆を貰いました)

などなど。

気持ちや感情を伝える「終助詞」

たとえば「なにか御用ですか?」って言葉の「か?」って部分。

「か?」が無かったら普通の文。
でも最後に「か?」がくっついて疑問文にしてます。

「か?」感がついて疑問の気持ちを伝えます。

文章全体に気持ちや感情を添えるのが終助詞です。

きほん最後にくっつきますけど、途中にくっつくこともあります。

鹿児島弁ではこう言います

共通語 なにか御用です
鹿児島弁 ないかごゆあす

「ないかごゆあすか?」の「か」が副助詞です。

「か」以外にもこんな鹿児島弁終助詞がありますよ。

副助詞 文章例
にー じゃらいにー (ですよねー)
あんやまは さくらじまよっか たけ (あの山は桜島より高いぜ)
うっすっ(捨てるよ)
きゅは あすけ いこ(今日は遊びにいこうよ)

などなど。

まとめます

というわけで。今回は共通語の助詞の説明でしたけど。

「鹿児島弁の助詞の特徴って何?」

って聞かれたら

「共通語といっしょ」

って答えとけばOKです。
そして「助詞は4パターンあるよ」ってお話でしたん。