ハイこんにちは。茶一平 @whi2 です。
鹿児島弁の勉強をしているのでノート代わりにこちらにもまとめていきますね。
今日は「〜を」とか「〜けれど」とかの「助詞」のお話です。
鹿児島弁の助詞も共通語と一緒なので、今日は鹿児島弁を例に助詞のお話をします。
助詞の以下4パターンを解説。頭にキープしていってくださいね。
- 格助詞
- 接続助詞
- 副助詞
- 終助詞
Contents
名詞の後ろにくっつく「格助詞」
たとえば「花が咲いてる」って言葉の「花が」って部分。
「花」は名詞ですね。うしろの「が」が助詞になります。
そのうしろの「咲いてる」って言葉。
何が「咲いてる」かって言うと2つ前の「花」ですよね。
「咲いてる」って言葉は「花」を説明するため言葉ですよー
という「関係がある事」を伝えるのが格助詞です。
名詞や代名詞の後ろにくっつきます。
鹿児島弁ではこう言います
共通語 | 花が 咲いてる |
---|---|
鹿児島弁 | はなん せちょる |
シンプルな鹿児島弁ですね。
「はなん せちょる」の「ん」が格助詞です。
「ん」以外にもこんな鹿児島弁格助詞がありますよ。
格助詞 | 文章例 |
---|---|
が | ごちそが ごあはんな(ごちそうが無いですね) |
の | きっのはね(菊の花) |
な | ほんな もっきたか(本を持ってきましたか?) |
と | せごどん と つごどん(西郷さんと東郷さん) |
などなど。
文節と文節をつなげる「接続助詞」
たとえば「とっても寒いから、暖房を入れて」って言葉の「から」って部分。
「とっても寒い」って事と「暖房を入れて」って事はひとつなぎの文章です。
「暖房を入れて」ほしいんです。Because「とっても寒い」から。
「暖房を入れて」と「とっても寒い」はワンセットですよー
「ひとつなぎですよ」って伝えるのが接続助詞です。
動詞や助動詞の後ろにくっつきます。
鹿児島弁ではこう言います
共通語 | とっても寒いから、暖房を入れて |
---|---|
鹿児島弁 | わっぜさみで、ひをもっけ |
今日みたいですねー。クリスマス寒いです。
「わっぜさみで」の「で」が接続助詞です。
「で」以外にもこんな鹿児島弁接続助詞がありますよ。
接続助詞 | 文章例 |
---|---|
ば | あみがふれば、すずしくなっじゃろ(雨が降れば涼しくなるでしょう) |
どん | いまいたどん、ずすじゃった(今言ったけど留守でした) |
どんか | てんきゃよかどんか、いちめ(天気は良いけど行かない) |
なら | こっかなら、やまがみゆ(ここなら山が見える) |
などなど。
意味を持つ「副助詞」
たとえば「私だけです」って言葉の「だけ」って部分。
「だけ」の役割は「私」と「です」って関係があるんですよーって伝えるほかに
限定って意味を持つんですよね。
「私です」じゃなくて「私だけです」って限定感を強調してます。
意味を持ってつなげるのが副助詞です。
いろんな後ろにくっつきます。
鹿児島弁ではこう言います
共通語 | 私だけです |
---|---|
鹿児島弁 | おいばっかいじゃ |
「おいばっかいじゃ」の「ばっかい」が副助詞です。
「ばっかい」以外にもこんな鹿児島弁副助詞がありますよ。
副助詞 | 文章例 |
---|---|
はかっちゃ | こしかはかっちゃなか(これだけしかない) |
でん | おいでん、かっがなる(私でも書けます) |
ぎいで | もうこいぎいで、やめる(もうこれっきりで止める) |
やら | かんやらすんやらふでやらもろた(紙や墨や筆を貰いました) |
などなど。
気持ちや感情を伝える「終助詞」
たとえば「なにか御用ですか?」って言葉の「か?」って部分。
「か?」が無かったら普通の文。
でも最後に「か?」がくっついて疑問文にしてます。
「か?」感がついて疑問の気持ちを伝えます。
文章全体に気持ちや感情を添えるのが終助詞です。
きほん最後にくっつきますけど、途中にくっつくこともあります。
鹿児島弁ではこう言います
共通語 | なにか御用ですか? |
---|---|
鹿児島弁 | ないかごゆあすか? |
「ないかごゆあすか?」の「か」が副助詞です。
「か」以外にもこんな鹿児島弁終助詞がありますよ。
副助詞 | 文章例 |
---|---|
にー | じゃらいにー (ですよねー) |
が | あんやまは さくらじまよっか たけが (あの山は桜島より高いぜ) |
ど | うっすっど(捨てるよ) |
や | きゅは あすけ いこや(今日は遊びにいこうよ) |
などなど。
まとめます
というわけで。今回は共通語の助詞の説明でしたけど。
「鹿児島弁の助詞の特徴って何?」
って聞かれたら
「共通語といっしょ」
って答えとけばOKです。
そして「助詞は4パターンあるよ」ってお話でしたん。