はいこんにちは。茶一平 @whi2 です。
鹿児島の地名も鹿児島弁ではちょっと違った言い方をされます。
「あくね(阿久根)」を「あっね」って言ったり
「まつやま(松山)」を「まっちゃま」って言ったりするんですね。
この言い方の変化にも独自の「変化ルール」があるんです。
今日は鹿児島の地名の変化ルールについてお話しますね。
Contents
微妙に違う2つのパターン
「あくね→あっね」も「まつやま→まっちゃま」も似たような変化をしてます。
でも実は微妙に違う変化をしてるんですね。
今回の変化ルールはちょっと複雑。
2パターンあるので例を先にお話しますね。
変化パターン1。たとえばこんな感じです。
地名(漢字) | 共通語 | 鹿児島弁 |
---|---|---|
谷山 | たにやま | たんにゃま |
松山 | まつやま | まっちゃま |
錫山 | すずやま | すっじゃま |
変化パターン2。たとえばこんな感じです。
地名(漢字) | 共通語 | 鹿児島弁 |
---|---|---|
阿久根 | あくね | あっね |
屋久島 | やくしま | やっしま |
紫原 | むらさきばる | むらさっばる |
パターン1と2の違い。なんとなくピコーンって来ました?
どちらも「っ」や「ゃ」に変化してますけど
パターン1がパターン2より大きく変化してますね。
もっと詳しく知りたい方は先に進みましょう。
なんとなくでOKな方は、ここから先読み飛ばしてくださいね。
変化する地名の共通点
ちなみに今回の変化する漢字にはこんな共通点があります。
- 2つ以上の漢字の地名
- 「うしろから2番めの漢字」の最後の読み方は「あ行」じゃない
2つ以上の漢字の地名
たとえば
谷山(たにやま) は 谷 + 山 で2つの漢字の地名。
阿久根(あくね) は 阿久+ 根 で3つの漢字の地名です。
「うしろから2番めの漢字」の最後の読み方は「あ行」じゃない
たとえば
谷山(たにやま)のうしろから2番めは 谷(たに)。
谷(たに)の最後の読み方「に」は「な行」ですね。
阿久根(あくね)のうしろから2番めは 久(く)。
久(く)の最後の読み方「く」は「か行」ですね。
2つの変化パターンの見分け方
ここまでを踏まえて、2つの変化パターンをお伝えしますね。
パターン1:「最後の漢字」の最初の読み方は「や行」
たとえば
谷山(たにやま)の最後の漢字は 山(やま)。
山(やま)の最初の読み方「や」は「や行」です。
パターン2:パターン1じゃない漢字
基本的にパターン1の「や行」じゃない漢字はパターン2です。
なのでパターン1の「や行」かどうかだけ覚えててくださいね。
2つの変化方法の違い
- パターン1:「うしろから2番め」の読み方が増える
- パターン2:「最後」の読み方が増える
って違いなんですけど例を出した方がわかりやすいです。
パターン1:「うしろから2番め」の読み方が増える
たとえば 谷山(たにやま / Tani-Yama)

パターン2:「最後」の読み方が増える
そして 阿久根(あくね / Aku-Ne)

まとめます
鹿児島の地名は「っ」とか「ゃ」って感じに変化しますよ。
ってお話でした。
しょうじき私はこのルール、気にしたことないです。
でも鹿児島の人はフツーに使えるルールなんですよねー。