鹿児島

鹿児島弁レッスン #20 地名の「っ」変化ルール

はいこんにちは。茶一平 @whi2 です。

鹿児島の地名も鹿児島弁ではちょっと違った言い方をされます。

「あくね(阿久根)」を「あっね」って言ったり
「まつやま(松山)」を「まっちゃま」って言ったりするんですね。

この言い方の変化にも独自の「変化ルール」があるんです。
今日は鹿児島の地名の変化ルールについてお話しますね。

微妙に違う2つのパターン

「あくね→あっね」も「まつやま→まっちゃま」も似たような変化をしてます。
でも実は微妙に違う変化をしてるんですね。

今回の変化ルールはちょっと複雑
2パターンあるので例を先にお話しますね。

変化パターン1。たとえばこんな感じです。

地名(漢字) 共通語 鹿児島弁
谷山 たにやま んにゃ
松山 まつやま っちゃ
錫山 すずやま っじゃ

変化パターン2。たとえばこんな感じです。

地名(漢字) 共通語 鹿児島弁
阿久根 あくね
屋久島 やくしま しま
紫原 むらさきばる むらさばる

パターン1と2の違い。なんとなくピコーンって来ました?

どちらも「」や「」に変化してますけど
パターン1がパターン2より大きく変化してますね。

もっと詳しく知りたい方は先に進みましょう。
なんとなくでOKな方は、ここから先読み飛ばしてくださいね。

変化する地名の共通点

ちなみに今回の変化する漢字にはこんな共通点があります。

  1. 2つ以上の漢字の地名
  2. 「うしろから2番めの漢字」の最後の読み方は「あ行」じゃない

2つ以上の漢字の地名

たとえば

谷山(たにやま) は 谷 + 山 で2つの漢字の地名。
阿久根(あくね) は 阿久+ 根 で3つの漢字の地名です。

「うしろから2番めの漢字」の最後の読み方は「あ行」じゃない

たとえば

谷山(たにやま)のうしろから2番めは 谷(たに)。
谷(たに)の最後の読み方「」は「な行」ですね。

阿久根(あくね)のうしろから2番めは 久(く)
久(く)の最後の読み方「」は「か行」ですね。

2つの変化パターンの見分け方

ここまでを踏まえて、2つの変化パターンをお伝えしますね。

パターン1:「最後の漢字」の最初の読み方は「や行」

たとえば

谷山(たにやま)の最後の漢字は 山(やま)。
山(やま)の最初の読み方「」は「や行」です。

パターン2:パターン1じゃない漢字

基本的にパターン1の「や行」じゃない漢字はパターン2です。

なのでパターン1の「や行」かどうかだけ覚えててくださいね。

2つの変化方法の違い

  • パターン1:「うしろから2番め」の読み方が増える
  • パターン2:「最後」の読み方が増える

って違いなんですけど例を出した方がわかりやすいです。

パターン1:「うしろから2番め」の読み方が増える

たとえば 谷山(たにやま / Tani-Yama)

パターン2:「最後」の読み方が増える

そして 阿久根(あくね / Aku-Ne)

まとめます

鹿児島の地名は「っ」とか「ゃ」って感じに変化しますよ。

ってお話でした。

しょうじき私はこのルール、気にしたことないです。
でも鹿児島の人はフツーに使えるルールなんですよねー。