鹿児島

鹿児島弁レッスン #35 畳語で重ねると「い」が増える

はいこんにちは。茶一平 @whi2 です。

畳語って聞き慣れない言葉ですね。

たとえば「うろうろ」とか「ふらふら」とか。
おなじ言葉を重複させてできる言葉のことです。

鹿児島弁のケースでは重複させるときに
「い」が増えるパターンがありますよ。ってお話をしますね。

紛らわしいパターンもあるので要チェック。

例)「うろうろ」は「うろいうろい」

たとえば共通語で「うろうろ」って言葉。
鹿児島弁では「うろいうろい」ってなります。

「うろ」+「うろ」で「うろうろ」になりそうなんですけど
「うろ」+「い」+「うろ」+「い」で「うろいうろい」ってなっちゃうんですよね。

ちなみに意味は同じです。

なんでか分かんない

なんで「い」がくっつくのか。
私は知らないんですけどなぜか「い」がくっつくんですよね。

「うろいうろい」以外のパターン

「うろうろ」→「うろいうろい」みたいなパターンは他にこんな感じですね。

共通語 鹿児島弁
よろよろ よろいよろい
おろおろ おろいおろい
ふらふら ふらいふらい
じわじわ じわいじわい

「い」を省略したら共通語とおんなじですね。

紛らわしいパターン

鹿児島弁の「とろいとろい」は「とろとろ」って意味じゃないです。
「忙しそうに動き回ってる状態」のこと。

パッと見「とろとろ」→「とろいとろい」って思っちゃうんですけど
「とろいとろい」って1つの言葉なので注意です。

他にも鹿児島弁の「ちょろいちょろい」は「超ちょろい」って意味じゃないです。
「ちょろちょろ」のこと。

共通語に「ちょろい」って言葉があるので
パッと見「超ちょろい」って思っちゃうんです。

でも「ちょろちょろ」→「ちょろいちょろい」ってパターンなのでこちらも注意。

まとめます

鹿児島弁の畳語には

  • 重ねるとき「い」が増えるパターンがある
    「うろうろ」→「うろいうろい」
  • たまに紛らわしいパターンもある
    「とろいとろい」は「とろとろ」じゃない

ってお話でしたん。