鹿児島

鹿児島弁レッスン #37 くねくね「よんごひんご」の由来

はいこんにちは。茶一平 @whi2 です。

文字から意味がわかりにくい言葉ってありますけど
鹿児島弁の「よんごひんご」は、まさにその1つです。

この「よんごひんご」の意味。
鹿児島の人なら知ってる人も多いですけど
由来に関しては知ってる人少ないと思います。

というわけで今日は「よんごひんご」の意味と由来についてお話しますね。

「よんごひんご」は「くねくね」って意味

「よんごひんご」は「くねくね」って意味です。
「くねくね曲がっている状態」のこと。

たとえばこんな感じで使いますね。

共通語 キュウリが くねくね曲がってる
鹿児島弁 きゅいが よんごひんごしちょる

由来は「歪み僻み」

「よんごひんご」の由来は「歪み僻み」って言葉から来てます。

「歪み(ゆがみ)」も「僻み(ひがみ)」も「ねじれて曲がってる状態」をあらわす言葉ですね。

この2つの言葉を組み合わせて

「歪み」+「僻み」=「ゆがみひがみ」→(変化)→「よんごひんご」

ってなりました。

でも「ゆがみひがみ」と「よんごひんご」の発音って全然似てないですよね。
なんで「ゆがみひがみ」が「よんごひんご」に変化したのか。

少しくわしくお話しますね。

「歪み僻み」の変化パターン

「歪み」と「僻み」で分けてお話しします。
ちょっとややこしいので画像でまとめて説明しますね。

まずは「歪み」について。
画像の3ステップで「よんご」変化してます。

「ゆがみ」→「よごみ」→「よんごみ」→「よんご」

次に「僻み」
こちらも3ステップで「ひんご」に変化してます。

「ひがみ」→「ひごみ」→「ひんごみ」→「ひんご」

変化が連続してますけど
どっちも鹿児島弁の変化パターンとしては珍しいタイプです。

たぶん発音重視でこうなったんじゃないかなーって思ってます。
「ゆがみひがみ」より「よんごひんご」の方が言いやすいですもんね。

まとめます

鹿児島弁の「よんごひんご」。

  • 「よんごひんご」の意味は「くねくね」
  • 由来は「歪み僻み(ゆがみひがみ)」
  • 「ゆがみひがみ」が「よんごひんご」に変化

ってお話でしたん。

「よんごひんご」ってあんまり使うチャンスのない言葉ですけど
音が好きなのでチャンスがあったらぜひ使い言葉です。

 

 

 

 

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