2018年10月21日現在 141歌
おはら節は昔から自由に歌われてきました。
そのため歌う人によって微妙に歌詞や意味が違ったりします。
*一部の現代訳がわかりません。
他にご存知の歌詞がありましたら
ぜひ Twitter 等でご連絡ください!
Contents
- 「花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは オハラハー 桜島」
- 「雨の降らぬのに草牟田川濁る 伊敷原良の オハラハー 化粧の水」
- 「見えた見えたよ松原越しに 丸に十の字の オハラハー 帆が見えた」
- 「雨の降る夜はおじゃんなと言たに 濡れておじゃれば オハラハー なお可愛い」
- 「永良部島から様がこと思うて 詰めた煙草も オハラハー 吸わじ来た」
- 「佐多の岬のお庭の蘇鉄 花は咲かねど オハラハー 葉は見事」
- 「紫明館から桜島見れば 唄になります オハラハー 絵にもなる」
- 「伊敷原良の巻き上げの髪よ 髪を結うたなら オハラハー なお良かろう」
- 「焼酎は千杯飲め大釜で沸かせ 下戸が建てたる オハラハー 蔵はない」
- 「月のチョット出を夜明けと思うて 主を帰して オハラハー 気にかかる」
- 「肩は揺られて朱鞘は差せど 娘がすがれば オハラハー 斬りやならん」
- 「娘じょこらこら手拭げが落ちた 持たん手拭げが オハラハー 何が落つかい」
- 「桜島には霞がかかる 私ゃおはんに オハラハー 気がかかる」
- 「黄楊の横櫛や伊達には差さぬ 島田くずしの オハラハー 止めに差す」
- 「大根畑でゲンなことしゃんな 他人が見ちょんど オハラハー 笑れもんど」
- 「瀬戸をチョイト出て有村見れば 有村お假屋の オハラハー 景色の好さ」
- 「おはん達はいけんすいや好かんてもさすいや あたしや好かんてにや オハラハー 毛も見せぬ」
- 「可愛がられて寝た夜もござる 泣いて明かした オハラハー 夜もござる」
- 「兵児の意気地も娘子が縋りや アタラ朱鞘も オハラハー 抜きやならん」
- 「行こや逃亡こや太鼓三味線かろうて 何處も日が照る オハラハー 天の下」
- 「お娘に土産の此の菅笠に 紅の襷を オハラハー 添えてやろ」
- 「おごじょ此ン頃ら好かとが出来て いつもハイカラ オハラハー いそいそと」
- 「様と暮らせば唐芋も米よ 欠けた茶碗も オハラハー よか茶碗」
- 「私や原良の袢纏育ち 長い着物にや オハラハー 縁がない」
- 「京じゃ大原女江戸では桜 景気が良いのが オハラハー 富士の山」
- 「薩摩西郷さんは世界の偉人 国のためなら オハラハー 死ぬと言うた」
- 「この地去っても夢路に通う 磯の浜風 オハラハー 桜島」
- 「抱いて寝もせず暇もくれず つなぎ船かよ オハラハー わしが身は」
- 「お嬢床とれまくらは入らぬ 互いちがいの オハラハー うでまくら」
- 「みんな見やんせ 霧島山を 雲と霞で覆ひかぶる」
- 「桜島から吹きくる風は 青いミカンの オハラハー においする」
- 「桜島から嫁女をとれば びわやみかんは オハラハー たえはせぬ」
- 「私が小んけ時蟹取いきまかした 蟹は取いださじ オハラハー 泣て戻した」
- 「お娘じょ達ちょっと出てみやんせ桜島 中腹から オハラハー 月が入出た」
- 「吉野原の狐は尾のない狐 儂も二三度は オハラハー 騙された」
- 「私が思いは南林寺山よ 他に木のない オハラハー 松ばかり」
- 「奥方持ちやはんか良か人がおいが 仕事好かんとの オハラハー 朝寝ごろ」
- 「嫁じょもろやはんか 太てとがおいが 二百十日の オハラハー 風よけに」
- 「つわの終日干し豆腐としめて 好き青年殿と オハラハー 丘登い」
- 「おはんなそげん言やっどそらそいじゃごわん 人のなゆ聞て オハラハー 言わめさんか」
- 「わが子可愛かや守を可愛がれ 守りの憎さは オハラハー 子にあたる」
- 「娘じょこらこらお前家だ何処や 行けば左手の オハラハー 角屋敷」
- 「唄を歌たや庄屋殿から叱られた 昔や庄屋殿も オハラハー 歌ておらいた」
- 「好かん殿御を八畳敷すえて 見れば蛙どんの オハラハー 蝿取い姿」
- 「竹に雀は仙台さんの御紋 丸に十の字は オハラハー サツマ様」
- 「菊は栄える葵は枯れる 西に轡の オハラハー 音がする」
- 「西郷隆盛ァ話せる男 花のふぶきに オハラハー 濡れて立つ」
- 「うれしゅめでたの若松さまよ 枝もさかえる オハラハー 葉もしげる」
- 「さまは二十一徴兵検査 検査が通れば オハラハー 行かんなならぬ」
- 「いたておじゃんせ身を大切に はやり風など オハラハー ひかぬように」
- 「ヤツサ飛べ飛べ白齒の内に 白齒染むれば オハラハー 飛ばならぬ」
- 「アゲナ惡き者を 油で揚げて 近所となりの オハラハー お茶じをけ」
- 「聞いて恐ろし顔見て怖し 添うて下さい オハラハー 薩摩さん」
- 「櫻島見て靡かぬ人は 枝垂柳で オハラハー もてかへる」
- 「山は霧島港じや志布志 濱は吹上 オハラハー 薩摩潟」
- 「さんとかまちが流れて通る どこの膳棚が オハラハー くえたやら」
- 「山田よいとこ白帆が見える 丸に十の字の オハラハー 帆が見える」
- 「汽車の煙がむくむく上がる あれにあ私の オハラハー 米を積む」
- 「みごとみごとは宮之城の河原 前は轟で オハラハー こいし原」
- 「市來湊で小唄を出すな 市來湊は オハラハー 藝者處」
- 「島の權現結ぶの神よ 三度まゐれば オハラハー 嫁たもる」
- 「叉もおじやんせ此の松浦に 波はたつとも オハラハー 名はたゝぬ」
- 「闇夜なれども忍はゞ忍べ きやらの薫を オハラハー しるべにて」
- 「洲山おか女は洲山のきつね 尾振り尻振り オハラハー 人を振る」
- 「散りゆく花は根にかへる 再び花が オハラハー 咲くぢやない」
- 「志賀辛崎の名はよけれども 一つ松とは オハラハー きくさへつらい」
- 「妾とあなたはお倉の米よ 兎角一度は オハラハー まゝになる」
- 「鹿籠ぢや立神坊の津ぢや岬 久志の網代で オハラハー 名を上げた」
- 「鹿籠の枕崎何として立とか 植ゑた木もある オハラハー 様もある」
- 「欄干にもたれて化粧の水を 何處にすてよか オハラハー 蟲のこゑ」
- 「帖佐で名所は米山藥師 前は白帆の オハラハー 走りぶね」
- 「縁にこしかけ空星ながめ 様を待つ夜の オハラハー 夜の長さ」
- 「お嫁女伊達こぎめすか薄化粧 鹿の子帯して オハラハー すそは立つ波」
- 「薩摩流の甑の島は 地から生えたか オハラハー 浮しまか」
- 「金もくれるしお嫁もくれる 嬉しがらせて オハラハー 目が覚めた」
- 「西郷隆盛上野の山で 広い東京を オハラハー 一にらみ」
- 「桜島でも上れば下る わたしゃおはんに オハラハー 片のぼり」
- 「おごじょ唄えよ鹿児島おはら おはら唄えば オハラハー よかおごじょ」
- 「娘ざかりは鹿児島つつじ 挿木した芽に オハラハー 花が咲く」
- 「様はいま頃起きてか寝てか 思い出してか オハラハー 忘れてか」
- 「薩摩よかとこ一度はおいで 年も二八の オハラハー 娘がまねく」
- 「桜島かよ私の心 恋し恋しで オハラハー はてがない」
- 「思ひつかれてついうとうとと 眠りや叉見る オハラハー 主の夢」
- 「逢はせないから來るなと云ふに 來ては泣いたり オハラハー 泣かせたり」
- 「門の鳴子が夜風にゆれて もしや主かと オハラハー 胸さわぎ」
- 「お月様さへ泥田の水に 落ちてゆく世の オハラハー 浮き沈み」
- 「酒を飲むなら薩摩の焼酎を のめば氣もほで オハラハー 踊り出す」
- 「一度飲んだら忘れはならん 薩摩焼酎の オハラハー 味のよさ」
- 「戰さするなら茶碗で焼酎を 飲んで元氣を オハラハー 出すがよい」
- 「焼酎で鍛ふた隼人の意氣に 敵ものまれて オハラハー 逃て行く」
- 「敵の城をば乗り取るならば 焼酎で氣をあげ オハラハー 一番のりを」
- 「君と別れて松原行けば 松の露やら オハラハー 涙やら」
- 「主の心と空吹く風は どこの何処で オハラハー 止まるやら」
- 「羽織きせかけ行くさき根問い すねて簞笥を オハラハー 背で締め」
- 「情かくれば石の戸も開かる ここは板戸で オハラハー なぜ開かぬ」
- 「琉球と鹿児島竿さしや届く なぜに届かぬ オハラハー わが思ひ」
- 「稚児が前髪切らしゃるならば わしもとめましょ オハラハー 振袖を」
- 「淋しゆござんす 山小屋どまり 峰にや牡鹿が オハラハー 妻をよぶ」
- 「雨の降る日は 天気が悪い キジのめん鳥や オハラハー おなごどい」
- 「おけさ働け来年の春は 亭主持たすっど オハラハー よか男子を」
- 「薩摩土産にどんげ唄習うた 小原節なら オハラハー 荷にならぬ」
- 「小原小原は誰から習うた 伊敷原良の オハラハー 可愛娘に」
- 「君と私は硯と墨よ すればするほど オハラハー こゆくなる」
- 「入れて頂戴かゆくてならぬ 私一人が オハラハー 蚊帳の外」
- 「なびく日の丸きらめく劔 空にや勝利の オハラハー 鬨の聲」
- 「櫻武士矢彈の前に 散つて譽の オハラハー 實を結ぶ」
- 「戰思へば吹雪も雨も つもる苦労も オハラハー いとやせぬ」
- 「風の音にも思ひがつのる 支那は睛やら オハラハー 曇りやら」
- 「老も若いも國策ライン 進む足並み オハラハー 程のよさ」
- 「積めよ殖やせよ貯金の陰に 明日の日本の オハラハー 花が待つ」
- 「戦争はいやだよ国に帰ろう たとい勝っても オハラハー ただじゃもの」
- 「日本は六年前満州を取った 然しおいらは オハラハー 何を得た」
- 「賃金は下げられ物価は上がる これはみな オハラハー 戦争のため」
- 「ブルと軍閥いい気になって 又もおいらを オハラハー 戦争にやる」
- 「加治木越ゆれば重富吉野 吉野越ゆれば オハラハー 鹿児島♪」
- 「おごじよ可愛や石燈籠の小町 鹿の子振り袖 オハラハー 繻子の帯」
- 「いやぢやいやぢやと口ではいへど 袖にかくせぬ オハラハー 片ゑくぼ」
- 「晴れて逢ふ夜は島田にゆふて 主に恥かし オハラハー 厚化粧」
- 「夜の寢ざめのうつゝに聞けば 月に啼きます オハラハー 明けがらす」
- 「すねて泣かせて枕に口說 投げた枕に オハラハー 咎はない」
- 「見えた見えたよ節穴ごしに まるで熊のような オハラハー ひげが見えた」
- 「お月さまでも夜遊びすぎりゃ 頬はゲッソリ オハラハー 身も細る」
- 「抱いた尼さんなでればわかる 下のあたまが オハラハー ひっかかる」
- 「起こしゃ帰るし起こさにゃできず 寝顔ながめて オハラハー 思案する」
- 「おはんなはっちきゃっとやっとやっとごあんそ 変わる水には オハラハー 気をつけて」
- 「江戸に上りて帰らぬ人は しだれ柳で オハラハー ゆり戻せ」
- 126 「襟は麻の葉移り香のこる のこる笑顔の オハラハー 寢白粉」
- 「鏡山からお初がまねく わしぢやなけれど オハラハー 氣にかゝる」
- 「奴っさこらさと尻ゆチャンコつぶり 殿んお供で オハラハー 初上い」
- 「サック破れて この子が出来て この子いまだに ゴム臭い」
- 「かはいそうだよ白歯で身もちゃ 親のゆだんが オハラハー 今見えた」
- 「花は一枝折りては二人 誰が折るやら オハラハー 気にかかる」
- 「しんの夜更けに わしや寝もやらず 夜着にもたれて オハラハー 忍び泣き」
- 「お国自慢の鹿児島小原 唄い廻しは オハラハー 親ゆずり」
- 「はなはすすりあげまくらははずし もえてあがるは オハラハー はしか熱」
- 「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば オハラハー 花が散る」
- 「主と私は松葉の色よ ぬれるたんびに オハラハー 色を増す」
- 「踊り踊んなら姿よくしゃんと 姿のよか娘を オハラハー 嫁にとる」
- 「おじゃんなおじゃんなと云うてはみたが もしもおじゃらにゃ オハラハー 気がもめる」
- 「島の岬へどんと打つ波は よかにせどんの オハラハー 度胸だめし」
- 「おはん来るかと酒買うていたに あまり来ないので オハラハー 飲んでしもた」
「花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは オハラハー 桜島」
歌詞の意味
霧島の花、国分の煙草、燃え上がる桜島。全て素晴らしい。
メモ
霧島、国分、桜島は鹿児島の地名。
「霧島の花」はミヤマキリシマ。5月ごろ咲くピンク色の花です。
「国分」は江戸時代から続く煙草の産地ですが、最近は少なくなってます。
「燃え上がる」のは火山灰を吹き出す桜島。
一般的に「おはら節の1番目の歌詞」ってことになってます。
「雨の降らぬのに草牟田川濁る 伊敷原良の オハラハー 化粧の水」
歌詞の意味
雨が降ってないのに草牟田川(甲突川)が色づいている。
上流で作業をしている女性の化粧が汗で流れたのかな?
メモ
いろいろな訳がある歌詞です。
ここでの「化粧」は日焼け止めのため。
農作業中の紫外線から肌を守るために使いました。
「見えた見えたよ松原越しに 丸に十の字の オハラハー 帆が見えた」
歌詞の意味
松原越しに島津の家紋(丸の十の字)が見えた!
殿様が無事帰ってきた!
メモ
これもいろいろな訳がある歌詞です。
☆参勤交代の歌。
船で鹿児島から大阪に殿様が到着したときの様子。
当時は旅費を節約するために船で
鹿児島から関西まで船で行ってました。
出典:「おはら節の故郷」1984年
☆島津氏が朝鮮での戦いから帰還した歌。
出典:「さんぎし 11号 民謡解題その1」1958年
泗川の戦いのことかな?
「雨の降る夜はおじゃんなと言たに 濡れておじゃれば オハラハー なお可愛い」
歌詞の意味
「雨が降る夜は来なくていい」って言ったのに。
濡れてまで来てくれた貴方がとっても可愛いです。
メモ
おはら節によくある尊い系の歌詞です。
今みたいに気軽に連絡とれないし。
強い雨の中でも行くしか無いのです。あの人に会いに。
「永良部島から様がこと思うて 詰めた煙草も オハラハー 吸わじ来た」
歌詞の意味
永良部島から会いにきました。
あなたの事を考えてたら煙草を吸う前についてしまいました。
メモ
口永良部島か沖永良部島どっちかな?
どちらにしても「あなた」の事をずーっと考えてたそうです。素敵。
「佐多の岬のお庭の蘇鉄 花は咲かねど オハラハー 葉は見事」
歌詞の意味
佐多岬の蘇鉄は素晴らしい。
花は咲かないけど、立派な葉が育つ。
メモ
佐多岬は鹿児島の南東。大隅半島の一番南です。
九州最南端ってことで人気の場所です。
「紫明館から桜島見れば 唄になります オハラハー 絵にもなる」
歌詞の意味
紫明館から見る桜島は素晴らしい。
歌にもなるし、絵にもなる光景だ。
メモ
紫明館は昔の大きな花柳。
3階に千畳の大部屋があった。
場所は鹿児島市大門口(南林寺町)。
「伊敷原良の巻き上げの髪よ 髪を結うたなら オハラハー なお良かろう」
歌詞の意味
農作業があるので伊敷原良の女性はおおざっぱに髪を巻き上げてます。
きれいに髪を結った姿もとっても綺麗ですよ。
メモ
伊敷原良付近は田畑の多い場所です
祝宴の騒ぎ唄らしいです。
出典:「さんぎし 11号 民謡解題その1」1958年
参拝に行く晴れ着姿に見惚れた歌らしいです。
出典:「伊敷村誌」
「焼酎は千杯飲め大釜で沸かせ 下戸が建てたる オハラハー 蔵はない」
歌詞の意味
焼酎は千杯飲むぞ!お湯割りの用の湯は大釜で沸かせ!
酒を楽しめない者は成功しないぞ!!
メモ
鹿児島人は焼酎好き。焼酎のおはら節もいくつかあります。
焼酎1,000杯。お湯割りのお湯はヤカンじゃ足りないとのこと。
量はともかくお酒を楽しむ心の余裕は大事
「月のチョット出を夜明けと思うて 主を帰して オハラハー 気にかかる」
歌詞の意味
雲から見えた満月の光を夜明けだと勘違いして
せっかく来てくれた貴方を帰してしまった。残念。
メモ
夜しか会えないあの人を早めに帰しちゃった(´・ω・`)って歌。
昔は明かりが無かったので満月がまぶしかったのかも
「肩は揺られて朱鞘は差せど 娘がすがれば オハラハー 斬りやならん」
歌詞の意味
肩をならして赤い鞘の刀を身につけたけど。
女の子がすがりついているので刀も抜けない斬りもできない。
メモ
「鹿児島って男尊女卑」的なこと今でも言われますけど
実際は薩摩乙女が強いのよね。男性は女性に弱い。
似たような歌はいくつかあります。
「娘じょこらこら手拭げが落ちた 持たん手拭げが オハラハー 何が落つかい」
歌詞の意味
「お嬢さん、手拭いが落ちましたよ」(誘い文句)
「手拭いなんて持ってないから落ちるわけないでしょ」(断り文句)
メモ
男の人にナンパされて断る感じ。
「手拭い〜」はオープナーの1つですね。
今風に言うと「ケータイ落としましたよー」みたいな。
祝宴の騒ぎ唄らしいです。
出典:「さんぎし 11号 民謡解題その1」1958年
「桜島には霞がかかる 私ゃおはんに オハラハー 気がかかる」
歌詞の意味
桜島に霞がかかっていますね。
私は貴方に気がかかっていますよ。
メモ
「霞がかかる」と「気にかかる」を かけた歌。
おはら節に限らずこのタイプの歌は多いです。
「黄楊の横櫛や伊達には差さぬ 島田くずしの オハラハー 止めに差す」
歌詞の意味
黄楊(つげ)の横櫛は特別なクシ。いい加減には使いません。
使うのは「島田くずし」の時だけです。
メモ
鹿児島は黄楊櫛の産地で
「薩摩つげ櫛」は鹿児島の伝統工芸品です。
薩摩つげ櫛|グルメ・お土産|鹿児島県観光サイト/かごしまの旅
「大根畑でゲンなことしゃんな 他人が見ちょんど オハラハー 笑れもんど」
歌詞の意味
大根畑で恥ずかしい事は止しなさいな。
他の人は見てるし笑われますよ。
メモ
大根は背が低いので隠れて何かをするには不向きです。
さとうきび畑みたいに隠れられない。
マイルドに訳しました。
何をしてたかはご想像にお任せです。
「瀬戸をチョイト出て有村見れば 有村お假屋の オハラハー 景色の好さ」
歌詞の意味
桜島の瀬戸より少し歩いた所から見える
有村の地頭仮屋は素晴らしい光景だ。
メモ
瀬戸も有村も桜島の地名です。
大噴火の溶岩で瀬戸は無くなったけど。
「おはん達はいけんすいや好かんてもさすいや あたしや好かんてにや オハラハー 毛も見せぬ」
歌詞の意味
あなた達はどうします?
好きじゃない人と付き合うんですか?
私は好きじゃない人には髪の毛一本も見せたくないです。
メモ
マイルドに訳しました。
もともとの意味はお察しください。たぶん花街のうた。
「可愛がられて寝た夜もござる 泣いて明かした オハラハー 夜もござる」
歌詞の意味
可愛がられて寝た夜もあるし、
泣いて明かした夜もあります。
メモ
恋愛系の歌ですね。
たまにはケンカもします。
「兵児の意気地も娘子が縋りや アタラ朱鞘も オハラハー 抜きやならん」
歌詞の意味
「薩摩兵児の意地」とは言うけれど
かわいいい女の子からお願いされたら
刀を抜くこともできやしない。
メモ
薩摩隼人って言葉があります。
勇ましい鹿児島の男性のことです。
勇ましいとは言っても女の人には弱いのです。
「行こや逃亡こや太鼓三味線かろうて 何處も日が照る オハラハー 天の下」
歌詞の意味
太鼓三味線(てこさんせん)持って、駆け落ちしちゃいましょうか?
どこに行ってもお日様の照らす良いところですよ。
メモ
あなたといられるだけで幸せ系の歌。
すべてを投げ捨てて添い遂げましょう♪な歌。
このタイプはもうひとつあります。
「お娘に土産の此の菅笠に 紅の襷を オハラハー 添えてやろ」
歌詞の意味
あの子のお土産の菅笠と一緒に紅のタスキも渡そう
メモ
そのままの意味です。
意味深系かと思いましたけど違うみたい。
「おごじょ此ン頃ら好かとが出来て いつもハイカラ オハラハー いそいそと」
歌詞の意味
最近は若い女性に人気の場所が増えてきました。
みなさんおしゃれしてて楽しそうです。
メモ
「ハイカラ」はおしゃれって意味で
明治時代の流行語らしいです。
「様と暮らせば唐芋も米よ 欠けた茶碗も オハラハー よか茶碗」
歌詞の意味
あなたと一緒の生活はとても素敵でしょうね。
芋だって米に見えるし欠けた茶碗も立派な茶碗に見える。
どんな生活でもとても素敵な生活でしょうね。
メモ
あなたといられるだけで幸せ系の歌。
大事なものは心です。
「私や原良の袢纏育ち 長い着物にや オハラハー 縁がない」
歌詞の意味
私は原良で袢纏を着て育ちましたので
素敵な着物なんて着たこと無いんですよね。
メモ
原良は田畑の多い場所。
農作業で忙しくて着物を着る余裕は無かったって歌。
「京じゃ大原女江戸では桜 景気が良いのが オハラハー 富士の山」
歌詞の意味
素晴らしいものと言えば。
「京都の大原の女性」
「江戸の桜」
「富士の山」ですかね。
メモ
「おはら節の故郷」(1984年)によると参勤交代の歌。
道中での素敵な思い出の歌みたい。
「薩摩西郷さんは世界の偉人 国のためなら オハラハー 死ぬと言うた」
歌詞の意味
西郷さんはとても素晴らしい人だ。
「国のために命をかけてがんばる」と言われた方だ。
メモ
鹿児島の人は西郷隆盛好きなので
こういう歌になったのかも。
「世界の偉人」のかわりに「おいらの兄貴」
って歌い方もあります。
「この地去っても夢路に通う 磯の浜風 オハラハー 桜島」
歌詞の意味
鹿児島を離れても毎日夢に見ます。 磯で浜風をうけて、桜島を眺める光景を。
メモ
磯は鹿児島市の海岸です。
桜島が目の前に見えます。
故郷を離れても素敵な景色は忘れられません。
「抱いて寝もせず暇もくれず つなぎ船かよ オハラハー わしが身は」
歌詞の意味
一緒に寝てくれる訳でもなし。
別れを切り出してくれるでもなし。
次に付き合う女性までの「つなぎの彼女」なんですかねー、私。
メモ
なかなか「本命」にしてくれないので拗ねてます。
それでも自分からは離れられないのです。
難しいですね。
「お嬢床とれまくらは入らぬ 互いちがいの オハラハー うでまくら」
歌詞の意味
そこでいっしょに寝ましょうか。枕はいりませんよ。
お互いの腕を枕にして寝ましょう。
メモ
イチャイチャ系のおはら節
「みんな見やんせ 霧島山を 雲と霞で覆ひかぶる」
歌詞の意味
みんな見てみ!
霧島の山に雲と霞がかかってるぞ!
メモ
「伊敷村誌」によると伊敷の人たちの歌。
当時習慣になってた「霧島参拝」のときの歌らしいです。
「桜島から吹きくる風は 青いミカンの オハラハー においする」
歌詞の意味
果物で有名な桜島から吹いてくる風は
青いみかんの香りがします。
メモ
大正大噴火の前の桜島は
美味しいフルーツがたくさん育つ場所だったみたい。
「桜島から嫁女をとれば びわやみかんは オハラハー たえはせぬ」
歌詞の意味
桜島の女性と結婚したら
実家からビワやみかんが食べきれないほど送られてきた。
メモ
特にビワやみかんが有名だったみたい。
ちなみに桜島は美人な女性が多かったらしいです。
「私が小んけ時蟹取いきまかした 蟹は取いださじ オハラハー 泣て戻した」
歌詞の意味
私が小さいとき蟹を取りに行きました。
蟹は取れずに泣いて帰りました。
メモ
これも意味深系かと思ったけど普通の歌みたい。
「お娘じょ達ちょっと出てみやんせ桜島 中腹から オハラハー 月が入出た」
歌詞の意味
お嬢さん達!ちょっと出て桜島を見てご覧なさい。
中腹あたりから月がでてきましたよ。
メモ
「鹿児島の女」(1916年)によると
頼山陽(江戸時代の学者)が鹿児島に来た時つくった歌。
「吉野原の狐は尾のない狐 儂も二三度は オハラハー 騙された」
歌詞の意味
吉野の野原には尾のない狐がいてな。
私も二、三回騙されたことがある。
メモ
「吉野」は鹿児島の地名。
ギリギリ判断できないけど意味深系のおはら節。
尾のない狐=人間、ってことかも。
「私が思いは南林寺山よ 他に木のない オハラハー 松ばかり」
歌詞の意味
私の貴方への思いは南林寺山のよう。
貴方の他に気になる人はいないし、
ただ貴方を待つだけです
メモ
「南林寺」は鹿児島のお寺。
「木」と「気」、「松」と「待つ」をかけた歌。
おはら節以外にもある歌です。
「奥方持ちやはんか良か人がおいが 仕事好かんとの オハラハー 朝寝ごろ」
歌詞の意味
奥さんを欲しくないですか?
良い人がいますよ、嫁に貰いませんか?
・・・仕事はしないし、朝寝坊ばかりですけど。
メモ
このタイプの歌もう1つあります。。
「嫁じょもろやはんか 太てとがおいが 二百十日の オハラハー 風よけに」
歌詞の意味
奥さんを欲しくないですか?
スタイルの良い人がいますよ、嫁に貰いませんか?
台風の風よけに、ぜひどうぞ。
メモ
「二百十日」は台風の多い時期のこと。
ポジティブすぎる(´・ω・`)
「つわの終日干し豆腐としめて 好き青年殿と オハラハー 丘登い」
歌詞の意味
ツワブキの一日干しと豆腐の煮しめを持って。
今日は好きなあの人とハイキングです。
メモ
イチャイチャ系のおはら節
「おはんなそげん言やっどそらそいじゃごわん 人のなゆ聞て オハラハー 言わめさんか」
歌詞の意味
貴方はそう言うけど、それはそう言うことじゃないよ。
他の人の話をよく聞いてから言いなさい。
メモ
教訓系のおはら節もありますよー。
「わが子可愛かや守を可愛がれ 守りの憎さは オハラハー 子にあたる」
歌詞の意味
自分の子が可愛いなら子守も可愛がりなさい。
子守を憎く思ったらソレは子にも伝わるもんですよ。
メモ
子育てを手伝ってくれる人に感謝を忘れずに。って歌。
「娘じょこらこらお前家だ何処や 行けば左手の オハラハー 角屋敷」
歌詞の意味
「お嬢さん。貴方の家はどちらですか?」
「まっすぐ行って左手の角屋敷ですよ」
メモ
なんか意味がありそうだけどよく分からないです。
「唄を歌たや庄屋殿から叱られた 昔や庄屋殿も オハラハー 歌ておらいた」
歌詞の意味
唄を歌っていたら庄屋さんに叱られた。
前に庄屋さんも歌っていた唄だったのに。
メモ
どんな歌なんだろ?
「好かん殿御を八畳敷すえて 見れば蛙どんの オハラハー 蝿取い姿」
歌詞の意味
好きでもない人を八畳の部屋へお通ししたけど
何度見てもハエを取ろうしている蛙にしか見えません。
メモ
これもたぶん花街のうた。
「竹に雀は仙台さんの御紋 丸に十の字は オハラハー サツマ様」
歌詞の意味
「竹に雀」は伊達家の家紋。
「丸に十の字」は我ら薩摩の島津家の御紋。
メモ
明治維新をあらわした歌みたい。
「菊は栄える葵は枯れる 西に轡の オハラハー 音がする」
歌詞の意味
菊(朝廷)は栄える。葵(幕府)は衰退する。
西方より轡(島津)が、勢いを増してくる。
メモ
こちらも明治維新をあらわした歌みたい。
意味がわかると面白い歌。
「西郷隆盛ァ話せる男 花のふぶきに オハラハー 濡れて立つ」
歌詞の意味
花吹雪に濡れて立つ西郷さんの銅像は
人情味があり、貫禄がある姿だ。
メモ
東京上野の銅像についての歌。
ちなみに鹿児島の銅像はこちら。
西郷隆盛銅像|観光スポット|鹿児島県観光サイト/かごしまの旅
「うれしゅめでたの若松さまよ 枝もさかえる オハラハー 葉もしげる」
歌詞の意味
とても嬉しいし、おめでたい!
縁起の良い松の木も多く枝分かれし葉も茂ってる。
ますますおめでたい!!!
メモ
縁起の良い歌詞で、おはら節以外にも歌われています。
「さまは二十一徴兵検査 検査が通れば オハラハー 行かんなならぬ」
歌詞の意味
あなた様は21歳になられました。
徴兵検査に合格すれば、行かなくてはならないのですね。
メモ
悲しみの歌。とうとう徴兵される年になってしまった。
「いたておじゃんせ身を大切に はやり風など オハラハー ひかぬように」
歌詞の意味
いってらっしゃませ。お体を大事にしてくださいね。
病気が流行ってるので、ご自愛ください。
メモ
上の続きで徴兵のために家をでる時の歌?
「ヤツサ飛べ飛べ白齒の内に 白齒染むれば オハラハー 飛ばならぬ」
歌詞の意味
女性は結婚するまでは自由に動き回りなさい。
結婚してしまったらあまり自由にできないのだから。
メモ
遊べる時に遊びなさい、ってのは老若男女かわらないですね。
歌詞出典:「鹿児島県案内」1927年
「アゲナ惡き者を 油で揚げて 近所となりの オハラハー お茶じをけ」
歌詞の意味
あんな悪い男は油で揚げて忘れなさい。
ご近所さんの所でお茶を飲んでおしゃべりしてきなさいな。
メモ
「アゲナ(鹿児島弁で”あんな”)」と「揚げ」をかけてる?
歌詞出典:「鹿児島県案内」1927年
「聞いて恐ろし顔見て怖し 添うて下さい オハラハー 薩摩さん」
歌詞の意味
それは恐ろしい声と顔をしてて、とても怖いものです。
西郷さん、どうか私達をお守りください。
メモ
怖いモノってなんだろう?妖怪?
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「櫻島見て靡かぬ人は 枝垂柳で オハラハー もてかへる」
歌詞の意味
桜島を見ても眉ひとつ動かさなかった人が、
枝垂柳を幽霊と思ってビックリしていた。
メモ
「鹿児島人は桜島は平気だけど幽霊は怖い」って意味なのか?
「強そうだけど実は…」ってギャップ萌え的な意味なのか?
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「山は霧島港じや志布志 濱は吹上 オハラハー 薩摩潟」
歌詞の意味
鹿児島では、霧島の山、志布志の港、
吹上の砂浜がとても有名です。
メモ
「花は霧島〜」系の別バージョン。
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「さんとかまちが流れて通る どこの膳棚が オハラハー くえたやら」
歌詞の意味
桟(さん)と框(かまち)が川を流れてきた。
誰かが棚を壊して流したのだろうか?
メモ
意味深系じゃないと思いたい。
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「山田よいとこ白帆が見える 丸に十の字の オハラハー 帆が見える」
歌詞の意味
鹿児島の日置の山田地域は海の船がよく見える。
島津氏の家紋の描かれた船もよく見える。
メモ
日置は東シナ海に面した鹿児島の都市です。
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「汽車の煙がむくむく上がる あれにあ私の オハラハー 米を積む」
歌詞の意味
近づいてくる機関車から煙がむくむく上がっています。
あの機関車に私のお米を運んでもらいます。
メモ
どこの機関車だろ?今は無い「南薩鉄道」?
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「みごとみごとは宮之城の河原 前は轟で オハラハー こいし原」
歌詞の意味
宮之城の河原は素敵な河原です。
大きな音を立てて水が流れる小石の多い河原です。
メモ
宮之城は鹿児島北西部の地域です。
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「市來湊で小唄を出すな 市來湊は オハラハー 藝者處」
歌詞の意味
市来の港で唄は歌ってはだめですよ。
あそこは芸者さんの多いところです。勘違いされますよ。
メモ
市来は鹿児島西部の地域です。
歌詞出典:「西薩摩の民謡」1935年
「島の權現結ぶの神よ 三度まゐれば オハラハー 嫁たもる」
歌詞の意味
桜島の権現社は縁結びで有名な神社。
3回お参りに行ったら良いご縁を授かり結婚することができました。
メモ
どちらも有名では無いけど雰囲気は好きです。
御嶽蔵王権現社 / 御嶽龍王権現社
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「叉もおじやんせ此の松浦に 波はたつとも オハラハー 名はたゝぬ」
歌詞の意味
また松浦にお越しください。
良い所で波は立つのですが良いはなかなか評判は立たないんです。
メモ
松浦は桜島北部の地域。
縁結びの御嶽龍王権現社があります。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「闇夜なれども忍はゞ忍べ きやらの薫を オハラハー しるべにて」
歌詞の意味
暗い闇夜の中でもこっそり会いにいきますよ。
あなたの伽羅の残り香を目印にしてね。
メモ
格好良い事言ってるのか?事案なのか?
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「洲山おか女は洲山のきつね 尾振り尻振り オハラハー 人を振る」
歌詞の意味
祇園之洲の女性は狐のようだ。
しっぽを振りお尻を振って近づいて来たのに。
あっさり人を振ってしまう。
メモ
祇園之洲は鹿児島市の地域。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「散りゆく花は根にかへる 再び花が オハラハー 咲くぢやない」
歌詞の意味
花は散ってしまうけれど悲しむことはありません。
花の思いは根に伝わりまた素敵な花が咲きますよ。
メモ
「くよくよしちゃダメよ」って感じ?
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「志賀辛崎の名はよけれども 一つ松とは オハラハー きくさへつらい」
歌詞の意味
志賀の辛崎は評判が良いのだけれども
「一つ松(一人で待つ)」なんて聞くと切ないです。
メモ
おはら節以外でもあるパターン。「松」を「待つ」にかけてる。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「妾とあなたはお倉の米よ 兎角一度は オハラハー まゝになる」
歌詞の意味
私と貴方の関係はお倉のお米と似てますね。
お米は「まま」(ご飯)になるし、
私は「まま」(母)になりますもんね。
メモ
「飯」と「ママ」をかけてます。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「鹿籠ぢや立神坊の津ぢや岬 久志の網代で オハラハー 名を上げた」
歌詞の意味
鹿籠の立神、坊津の岬、久志の網代で
漁師として有名になったぞ!
メモ
すべて鹿児島の南さつまの地名です。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「鹿籠の枕崎何として立とか 植ゑた木もある オハラハー 様もある」
歌詞の意味
枕崎鹿籠で楽しくやっていきましょう。
植えた作物もあるし、あなた様もいらっしゃいますもんね。
メモ
枕崎は鹿児島南部の都市。
あなたといられるだけで幸せ系の歌。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「欄干にもたれて化粧の水を 何處にすてよか オハラハー 蟲のこゑ」
歌詞の意味
もう貴方と会えないのでこの化粧は要らないですね。
てすりにも寄りかかり虫の声を聞きながら考えます。
この化粧はどこに捨ててしまいましょうか。
メモ
悲哀系(´・ω・`)
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「帖佐で名所は米山藥師 前は白帆の オハラハー 走りぶね」
歌詞の意味
帖佐の名所といえば米山薬師です。
ここからの景色はすばらしいです。海の船もよく見えます。
メモ
帖佐も米山薬師も鹿児島の地名です。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「縁にこしかけ空星ながめ 様を待つ夜の オハラハー 夜の長さ」
歌詞の意味
縁側に腰かけてあなたが来るのを待つ夜です。
あなたを待ってる間って時の流れが遅いんですよね。
メモ
「まだかなー?」って待ち焦がれる歌です。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「お嫁女伊達こぎめすか薄化粧 鹿の子帯して オハラハー すそは立つ波」
歌詞の意味
きれいな花嫁衣装の女性がいる。
ひかえめの薄化粧で鹿の子帯を締めたて
すそに立波模様の入った衣装を着ています。
メモ
すてきな花嫁さんについての歌。
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「薩摩流の甑の島は 地から生えたか オハラハー 浮しまか」
歌詞の意味
鹿児島の甑島は普通の島なんだろうか?
ひょっとしたら浮島なんじゃないだろうか?
メモ
甑島は鹿児島北西部の三島です。
甑島 ~上甑島・中甑島・下甑島~|鹿児島しま旅<26 ISLANDS>|しま旅|鹿児島県観光サイト/かごしまの旅
歌詞出典:「新鹿児島」1915年
「金もくれるしお嫁もくれる 嬉しがらせて オハラハー 目が覚めた」
歌詞の意味
たくさんお金を貰った!きれいな人と結婚できた!
「なんでも良いことばかりだ!」と思ったところで目が覚めた。
メモ
夢オチでしたん!
歌詞出典:「名曲玉手箱(四)」1937年
「西郷隆盛上野の山で 広い東京を オハラハー 一にらみ」
歌詞の意味
上野で西郷さんの銅像が
広い東京を見守るように立っている。
メモ
歌詞出典:「鹿児島おはら節」1960年 小林旭
「桜島でも上れば下る わたしゃおはんに オハラハー 片のぼり」
歌詞の意味
あんなに高い桜島でも登り続ければ頂上につくのに。
私の貴方への想いは上りっぱなしで冷めることはありません。
メモ
「あなたを想います」系のおはら節。
歌詞出典:「民謡をたずねて 99」1970年代
「おごじょ唄えよ鹿児島おはら おはら唄えば オハラハー よかおごじょ」
歌詞の意味
お嬢さん。私の好きなおはら節を歌ってください。
歌っている姿もステキですよ。
メモ
歌詞出典:「民謡をたずねて 99」1970年代
「娘ざかりは鹿児島つつじ 挿木した芽に オハラハー 花が咲く」
歌詞の意味
あなたはツツジのように美しい。
鹿児島に咲き誇るツツジのようだ。
メモ
5月になると鹿児島各地でツツジが咲きます。
高峠つつじヶ丘公園|観光スポット|鹿児島県観光サイト/かごしまの旅
歌詞出典:「民謡をたずねて 99」1970年代
「様はいま頃起きてか寝てか 思い出してか オハラハー 忘れてか」
歌詞の意味
あなた様は今ごろ何をしているんでしょう?
起きているんでしょうか?もう寝てしまったのでしょうか?
ひょっとして私のことを想っていてくれるんでしょうか?
それとも私のことなんて忘れて誰かと楽しくしてるかもしれませんね。
メモ
せつない(´・ω・`)
歌詞出典:「民謡をたずねて 99」1970年代
「薩摩よかとこ一度はおいで 年も二八の オハラハー 娘がまねく」
歌詞の意味
鹿児島は良い所ですよ。ぜひ一度はお越しください。
16才くらいの若い娘たちもあなた方を歓迎いたしますよ。
メモ
2 x 8 = 16
そのまま16才って言うとアレなので…
歌詞出典:「俚謡 鹿児島小原良節」1926年ごろ?
「桜島かよ私の心 恋し恋しで オハラハー はてがない」
歌詞の意味
あなたを想う私の心は桜島みたい。
どこまでも恋心でいっぱいです
メモ
「小石」と「恋し」をかけた歌
桜島は小石どころでは無いですけどね
歌詞出典:「俚謡 鹿児島小原良節」赤坂小梅 1926年〜
「思ひつかれてついうとうとと 眠りや叉見る オハラハー 主の夢」
歌詞の意味
あなたを想い続けて疲れて眠ったら
夢の中でもあなたに会いました。
メモ
「あなたを想います」系のおはら節。
歌詞出典:「新小唄 鹿児島小原良節」虎龍 1926年ごろ?
「逢はせないから來るなと云ふに 來ては泣いたり オハラハー 泣かせたり」
歌詞の意味
「あの人には会わせません」とあなたには言ってるのに。
それでもあなたはやってきて会えないと聞いては泣いたり
会えたとしても泣かされたりして。少しかわいそうです。
メモ
なかなか複雑な事情です。
歌詞出典:「新小唄 鹿児島小原良節」虎龍 1926年ごろ?
「門の鳴子が夜風にゆれて もしや主かと オハラハー 胸さわぎ」
歌詞の意味
夜風が吹いて、外の鳴子の音がすると
「ひょっとしたらあの人がやってきたのかも」って
ついドキドキしてしまいます。
メモ
歌詞出典:「新小唄 鹿児島小原良節」虎龍 1926年ごろ?
「お月様さへ泥田の水に 落ちてゆく世の オハラハー 浮き沈み」
歌詞の意味
月は夜空で輝いたり田んぼの泥の中で輝いたりします。
私たち人間も綺麗な所にいる時もあるし、汚れた所にいる時もあります。
メモ
歌詞出典:「新小唄 鹿児島小原良節」虎龍 1926年ごろ?
1905年の「野の唄 : 諸国俚謡」によると
頼山陽がつくった歌。
「酒を飲むなら薩摩の焼酎を のめば氣もほで オハラハー 踊り出す」
歌詞の意味
酒を飲むなら薩摩焼酎を飲もう。
飲めば気分も良くなってみんな踊りだすぞ。
メモ
焼酎のおはら節
歌詞出典:「薩摩焼酎の回顧」1940年
「一度飲んだら忘れはならん 薩摩焼酎の オハラハー 味のよさ」
歌詞の意味
一度飲んだら忘れられない!
薩摩焼酎の美味しさは!
メモ
焼酎のおはら節
歌詞出典:「薩摩焼酎の回顧」1940年
「戰さするなら茶碗で焼酎を 飲んで元氣を オハラハー 出すがよい」
歌詞の意味
勝負の前には大きな茶碗で焼酎を飲むぞ!
飲んで元気をだして勝負に挑もう!
メモ
焼酎のおはら節
歌詞出典:「薩摩焼酎の回顧」1940年
「焼酎で鍛ふた隼人の意氣に 敵ものまれて オハラハー 逃て行く」
歌詞の意味
毎日焼酎を飲んで鍛え上げた薩摩隼人の気迫は恐ろしく。
敵は恐れをなしてみんな逃げてしまう。
メモ
焼酎のおはら節
歌詞出典:「薩摩焼酎の回顧」1940年
「敵の城をば乗り取るならば 焼酎で氣をあげ オハラハー 一番のりを」
歌詞の意味
敵の城を攻め落とす前に
焼酎を飲んで気合を入れよう!一番のりで攻め入ろう!
メモ
焼酎のおはら節
どんだけ焼酎好きなの鹿児島人…
歌詞出典:「薩摩焼酎の回顧」1940年
「君と別れて松原行けば 松の露やら オハラハー 涙やら」
歌詞の意味
あなたとの別れはとても悲しいです。
ふと松原に来てみましたが、頬に流れるのは
松の露でしょうか?それとも涙でしょうか?
メモ
松原は鹿児島市の地域です。
歌詞出典:「鹿児島小原良節」東京磯松 1934年
「主の心と空吹く風は どこの何処で オハラハー 止まるやら」
歌詞の意味
あなたの移り気な心と、お空の風は
いつにどこで止まってくれるのでしょうね?
メモ
歌詞出典:「鹿児島小原良節」東京磯松 1934年
「羽織きせかけ行くさき根問い すねて簞笥を オハラハー 背で締め」
歌詞の意味
あなたはホントの事を言ってくれないけど
別の女の所に行くのは分かってるんですよね。
でも止められませんよ。あなたに惚れてしまったので。
背中でタンスを閉めて、ちょっと拗ねてみました。
メモ
尊い系のおはら節。
尊み深いおはら節。
歌詞出典:「さんぎし 11号 民謡解題その1」1958年
「情かくれば石の戸も開かる ここは板戸で オハラハー なぜ開かぬ」
歌詞の意味
思いが通じれば天岩戸だって開くのに。
こんなにあなたを想ってもドアを開けてくれないし
会ってもくれないんですね。
メモ
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」赤坂小梅 1926年ごろ?
「琉球と鹿児島竿さしや届く なぜに届かぬ オハラハー わが思ひ」
歌詞の意味
遠い琉球だって船をだせば物を届けられるのに
なんで近くのあなたに私の想いは届かないんでしょう?
メモ
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」分山田和香 1935年
「稚児が前髪切らしゃるならば わしもとめましょ オハラハー 振袖を」
歌詞の意味
あの男の子も23才になったので前髪を切って大人の仲間入りです。
私もかわいい振袖はやめて詰め袖の着物を着るようにしましょうかね。
メモ
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」分山田和香 1935年
同じような歌詞は日露戦争の前から流行ってた。
23才になると大人として前髪を切っていた。
出典:「民謡のふるさと」服部龍太郎 1967年
「淋しゆござんす 山小屋どまり 峰にや牡鹿が オハラハー 妻をよぶ」
歌詞の意味
残念。私はあなたの一番にはなれないんですね。
あなたの一番はやっぱり奥さんなんですね。
メモ
意味深系のおはら節。
歌詞出典:「鹿児島自慢」 1915年
「雨の降る日は 天気が悪い キジのめん鳥や オハラハー おなごどい」
歌詞の意味
雨の日は鳥にとって良くない天気だ。
メスの雉や鳥が猟師に狩られやすい日だ。
メモ
雨の日は天敵が少なくて小さい鳥は気が緩むとのこと。
歌詞出典:「鹿児島自慢」 1915年
「おけさ働け来年の春は 亭主持たすっど オハラハー よか男子を」
歌詞の意味
今のうちに一生懸命働いて生活に余裕を作って。
来年の春には立派な男の子を産みたいです。
「薩摩土産にどんげ唄習うた 小原節なら オハラハー 荷にならぬ」
歌詞の意味
「鹿児島土産にどんな唄を覚えてきた?」
「おはら節だよ。かんたんに覚えられるから良いね」
メモ
次の歌に続きます。
歌詞出典:「鹿児島小原節」 1966年
「小原小原は誰から習うた 伊敷原良の オハラハー 可愛娘に」
歌詞の意味
「で、そのおはら節は誰に教えてもらったんだ?」
「伊敷原良のかわいい女の子たちさ(ドヤァ」
メモ
たぶんドヤってます。
歌詞出典:「鹿児島小原節」 1966年
「君と私は硯と墨よ すればするほど オハラハー こゆくなる」
歌詞の意味
あなたと私の関係は硯と墨みたい。
すればするほど濃い関係になりますね。
メモ
マイルドに訳しました。
もともとの意味はお察しください。花街のうた。
歌詞出典:「日本評論」 1935年
「入れて頂戴かゆくてならぬ 私一人が オハラハー 蚊帳の外」
歌詞の意味
ちょっとー!
私も蚊帳の中に入れてくださいよー。
虫除けなんて無いんだから私だけ蚊に刺されて刺されて(´;ω;`)
メモ
マイルドに訳しました。
もともとの意味はお察しください。花街のうた。
歌詞出典:「日本評論」 1935年
「なびく日の丸きらめく劔 空にや勝利の オハラハー 鬨の聲」
歌詞の意味
日の丸がはためく。兵隊さんの剣がきらめく。
空には勝利の号砲が鳴り響きます。
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「櫻武士矢彈の前に 散つて譽の オハラハー 實を結ぶ」
歌詞の意味
兵隊は敵に殺されるまで戦うこと。
それこそがすばらしい兵隊だと思いなさい。
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「戰思へば吹雪も雨も つもる苦労も オハラハー いとやせぬ」
歌詞の意味
戦場で戦っている人のことを思えば。
吹雪も雨も私の苦労もたいした事はないんです。
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「風の音にも思ひがつのる 支那は睛やら オハラハー 曇りやら」
歌詞の意味
強い風が吹くとあなたの事が気になります。
あなたのいる中国は良い状況ですか?良くないですか?
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「老も若いも國策ライン 進む足並み オハラハー 程のよさ」
歌詞の意味
老人も若者もお国のために
一斉に尽くすことが大事なのです。
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「積めよ殖やせよ貯金の陰に 明日の日本の オハラハー 花が待つ」
歌詞の意味
贅沢はせずお金を貯金しなさい。
それこそが明日の日本の勝利につながるのです。
メモ
「戦争がんばれ」のおはら節。
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」音丸 1926年以降?
「戦争はいやだよ国に帰ろう たとい勝っても オハラハー ただじゃもの」
歌詞の意味
戦争なんて止めて、もう日本に帰ろうよ。
たとえ勝っても何も良いことないんだから。
メモ
「戦争反対」のおはら節。
歌詞出典:「週刊”群衆” 第一巻 第一四号」 1938年
「日本は六年前満州を取った 然しおいらは オハラハー 何を得た」
歌詞の意味
日本は6年前に満州を占領した。
だけど戦った俺たちに何か良いことあったか?
メモ
「戦争反対」のおはら節。
歌詞出典:「週刊”群衆” 第一巻 第一四号」 1938年
「賃金は下げられ物価は上がる これはみな オハラハー 戦争のため」
歌詞の意味
給料は下げられ、物価は上げられた。
なぜかって?これから戦争するためさ。
メモ
「戦争反対」のおはら節。
歌詞出典:「週刊”群衆” 第一巻 第一四号」 1938年
「ブルと軍閥いい気になって 又もおいらを オハラハー 戦争にやる」
歌詞の意味
憲兵と軍閥が調子に乗って。
まーた俺たちを戦争に行かせるつもりだ。
メモ
「戦争反対」のおはら節。
歌詞出典:「週刊”群衆” 第一巻 第一四号」 1938年
「加治木越ゆれば重富吉野 吉野越ゆれば オハラハー 鹿児島♪」
歌詞の意味
加治木を通れこせば重富吉野へ。
吉野を越えれば鹿児島に到着ですよ。
メモ
加治木と重富は鹿児島の地名。
「おごじよ可愛や石燈籠の小町 鹿の子振り袖 オハラハー 繻子の帯」
歌詞の意味
石燈籠のお嬢さん。
鹿の子の振り袖を着て繻子織の帯をしめて
とってもかわいい!
メモ
石燈籠(いづろ)は鹿児島市の地名。
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「いやぢやいやぢやと口ではいへど 袖にかくせぬ オハラハー 片ゑくぼ」
歌詞の意味
「嫌ですよー。無ー理ー」って顔を隠してるけど
隠しきれてない笑顔が可愛すぎる。
メモ
イチャイチャ系のおはら節
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「晴れて逢ふ夜は島田にゆふて 主に恥かし オハラハー 厚化粧」
歌詞の意味
満月の夜は明るいので。
きれいに結った島田の髪を見てもらえるのは嬉しいけれど。
厚めの化粧を見られるのはちょっと恥ずかしいですね。
メモ
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「夜の寢ざめのうつゝに聞けば 月に啼きます オハラハー 明けがらす」
歌詞の意味
ふと目が覚めてあなたの隣でぼんやりしてると
もうすぐ夜が明けるみたい。
楽しい時間も、ひとまずおしまい。
メモ
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「すねて泣かせて枕に口說 投げた枕に オハラハー 咎はない」
歌詞の意味
拗ねさせて泣かせてしまったら
枕に愚痴をこぼしたり枕を投げてきたりした。
とりあえず止めよう。悪いのは俺で
枕さんは悪いことしてないんだから(当たると痛いし)
メモ
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「見えた見えたよ節穴ごしに まるで熊のような オハラハー ひげが見えた」
歌詞の意味
節穴ごしにあなたのお相手が見えました。
すごいヒゲを生やした熊みたいな人でしたね。
メモ
この本の歌はマイルドに訳します。
歌詞出典:「日本の春歌」 1981年
「お月さまでも夜遊びすぎりゃ 頬はゲッソリ オハラハー 身も細る」
歌詞の意味
きれいな満月も夜ごとに欠けていくでしょう。
きれいなあなたも夜遊びが続けば
やつれていくのは当然ですよ。
メモ
歌詞出典:「日本の春歌」 1981年
「抱いた尼さんなでればわかる 下のあたまが オハラハー ひっかかる」
歌詞の意味
頭を丸めた尼さんを抱き抱えてわかりました。
獣のようにモジャモジャした足でした。
メモ
歌詞出典:「日本の春歌」 1981年
「起こしゃ帰るし起こさにゃできず 寝顔ながめて オハラハー 思案する」
歌詞の意味
私の家に来たと思ったらすぐ寝ちゃって。
でも起こしたらすぐ帰っちゃうし。
でも起こさなかったらおしゃべりもできないし。
何しに来たんですか。まったくもー!
メモ
歌詞出典:「日本の春歌」 1981年
「おはんなはっちきゃっとやっとやっとごあんそ 変わる水には オハラハー 気をつけて」
歌詞の意味
あなたは「行ってくる」って言うけど
もう既にバテバテじゃないですか。
向こうでお腹をこわしたりしないでくださいね。
「江戸に上りて帰らぬ人は しだれ柳で オハラハー ゆり戻せ」
歌詞の意味
東京の暮らしを気に入って帰らない人がいる?
一途に想う健気さをアピールして連れ戻しましょうか。
126
「襟は麻の葉移り香のこる のこる笑顔の オハラハー 寢白粉」
歌詞の意味
意味がわかりません(´・ω・`)
*わかったら修正します。
歌詞出典:「長田幹彦全集 別巻」 1936年
「鏡山からお初がまねく わしぢやなけれど オハラハー 氣にかゝる」
歌詞の意味
意味がわかりません(´・ω・`)
*わかったら修正します。
「奴っさこらさと尻ゆチャンコつぶり 殿んお供で オハラハー 初上い」
歌詞の意味
意味がわかりません(´・ω・`)
*わかったら修正します。
「サック破れて この子が出来て この子いまだに ゴム臭い」
歌詞の意味
マイルドに訳せません(´・ω・`)
昭和初期に流行った歌詞のおはら節版らしいです。
「かはいそうだよ白歯で身もちゃ 親のゆだんが オハラハー 今見えた」
歌詞の意味
相手のわからない子供ができたそうで。
あの子の両親は頭を抱えてるみたいです。
メモ
歌詞出典:「牧園町郷土誌」1981年
「花は一枝折りては二人 誰が折るやら オハラハー 気にかかる」
歌詞の意味
ひとりの女性をふたりの男性が同時に好きになったみたい。
どっちが結ばれるんだろ?
メモ
おはら節以外でもあるパターン。
「しんの夜更けに わしや寝もやらず 夜着にもたれて オハラハー 忍び泣き」
歌詞の意味
真夜中になっても眠れません。
あなたの事を想って泣いてしまうので。
メモ
悲哀系(´・ω・`)
歌詞出典:「鹿兒島小原良節」東京磯松 1934年
「お国自慢の鹿児島小原 唄い廻しは オハラハー 親ゆずり」
歌詞の意味
鹿児島名物おはら節。
親に教えてもらたったのでステキに歌いますよ!
メモ
歌詞出典:「鹿児島小原節」ビクター少年民謡会 1960年
「はなはすすりあげまくらははずし もえてあがるは オハラハー はしか熱」
歌詞の意味
意味がわかりません(´・ω・`)
*わかったら修正します。
メモ
「替歌百年」によると花街で作られた歌。
歌詞出典:「替歌百年」加太こうじ、柳田邦夫、吉田智恵男 1966年
「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば オハラハー 花が散る」
歌詞の意味
満開の桜に馬を繋ぐなんて!
馬が騒いだら花が散るじゃないですか!
メモ
意味深系っぽいけど、違う?
歌詞出典:「内之浦町史」 1966年
「主と私は松葉の色よ ぬれるたんびに オハラハー 色を増す」
歌詞の意味
あなたと私は松葉の色みたい。
ケンカして涙を流すたびに仲直りして
さらに仲が深まります。
メモ
意味深系のおはら節。マイルドに訳すとこうなります。
歌詞出典:神理研究会「さすら 27号」 1997年
「踊り踊んなら姿よくしゃんと 姿のよか娘を オハラハー 嫁にとる」
歌詞の意味
どうせ踊るなら素敵に踊りましょう。
素敵に踊る女性はとっても人気者ですよ。
メモ
モテる女性の秘密が歌われてます。
歌詞出典:小原小静「鹿児島おはら節」1970年前後
「おじゃんなおじゃんなと云うてはみたが もしもおじゃらにゃ オハラハー 気がもめる」
歌詞の意味
「来るな来るな!」とは言ってはみたけど
いざ来てくれないと寂しいです。
メモ
このツンデレめ!
歌詞出典:小原小静「鹿児島おはら節」1970年前後
「島の岬へどんと打つ波は よかにせどんの オハラハー 度胸だめし」
歌詞の意味
岬の先には大きな波が迫ります。
若者の度胸試しにちょうどいいです。
メモ
よかにせどん=いい若者、って意味です。
歌詞出典:小原小静「鹿児島おはら節」1970年前後
「おはん来るかと酒買うていたに あまり来ないので オハラハー 飲んでしもた」
歌詞の意味
あなたと飲もうと思ってお酒を用意していたんですけど。
ぜんぜん来ないもんだから1人で飲んじゃいましたよ。
メモ
鹿児島人ですからね。焼酎が待てないのはしょうがない。
歌詞出典:小原小静「鹿児島おはら節」1970年前後